Entrance Part2

だらだらダイアリー。心を解き放て

心が死ぬとはどういうことか?

【今年最後の大セール】:Amazonサイバーマンデー最終日!!

人間ドキドキがないと心が死んでいくんですが、今まさにそれで何かインスタントなドキドキを求めているところ。経験上、というか僕の知っている範囲では心が死ぬと、まず目が死ぬんですが、僕の目は死んでいるでしょうか。テストテスト。

インスタントなドキドキを求めることは大変危険なことで、気の弱ってる人は「触れてはいけなさそうなもの」に飛びつき、溺れたりするんですがそういうのは絶対いやだ。本当のところ、生きているから。

 

基本的に家から出ない生活を送っていて、時々、スーパーだとかショッピングセンターに出かけたりする。スーパーとかショッピングセンターって、意識があって「スーパーに行こう」だとか「ショッピングセンターに行こう」という決断をしないと行けないものだと思ってたんですが、実際は死んでいてもスーパーやショッピングセンター程度、行けます。起きてるか寝ているか分からないままぽつぽつ歩いて、生きてるか死んでるか分からないまま誰かと会話したりできるらしい。知らなかっただろ?

それで最近、友人と自転車乗ってお好み焼きを食べに行こうとしたら白ベンツのすげえ怖いお兄さんにチャリの乗り方について死ぬほどガチ切れされたんですが、僕死んでるのでぼんやりしていて。ぼんやり怒られていて。でも、並走について怒られてる割には並走してた覚えがないし、なんなら実際に相方はかなり前方を走ってるくらいで。多分、どこかのタイミングで冷やっとさせてしまったのかもしれない(なんとなく心当たりはある。一時停止してるベンツと近くにあったポールの狭い隙間を相方がすーっと抜けて行った)なんて思いながら、窓開けてゆっくり並走してくるベンツに「すみません」「ごめんなさい」とめちゃくちゃ謝罪。そしたら一緒に怒られていた友人が後方で窓から怒鳴られている僕の方へ戻って来て「いや、法律的には、白線からこっちは…」って言い出して。その瞬間、「ブワアああああああああああああああああああああ」とかなり深いところに眠っていた生の塊みたいなものがとびきりデカい音を立てて湧き上がってくるのを感じて、「ああ、ちゃんと生きてる!」って思ってしまった。にしても彼の発言、めっらめらの炎にひょろっと大量の油をブチ込んだパターン!きっつーなお仕置き食らうパターン!そのあと、当たり前のようにめっためたに怒られました。すると彼の方が集中的に怒鳴られる。で、彼の方に目を向けてみたら足ガックガクで。目はがっちり合わせてるんだけど足ガックガクで。最後、ベンツが夜の街に溶け込んで見えなくなるまで、いつまでも頭を下げる彼がいました。

結局、飯の席で、「やばい記憶を拭えない」だとか「夢に出て来ちゃうやばい」とか言ってる。あ、この人普通に物分かりの悪い人かな、と。中指立てて「くそくらえ!」とか言うタイプではないのはわかってるんだけど、流石にあのタイミングで法律云々の言い訳(しかも内容がさっぱりだった)をするとは思わなかった。確かにこちらにも言い分あっただろうし、ベンツの方、窓越しに怒鳴るのに夢中で数分間、前方から来る何台もの車を通せんぼしててつっこみたくもなっただろうけど、でも多分正しい運転してたらあんなに怒られてない…。

彼、シンプルにこちらの非を確かに確認して、シンプルに謝罪して、あわよくばこちらの言い分も聞いて欲しかったみたいで、もんじゃ焼きをハフハフしながらピュアだな、と思った。少なくとも僕の目には話し合えなさそうな人に映ったから、僕はごめんなさいすいませんbotの如く真顔で頭を下げることしかできなかった。その時彼は、分かりあおうとしていたとは!未だ会話の節々に先ほどのネタを織り交ぜながら「夢に出てきそう」と怯える彼がものすごく魅力的に感じられ「生きているとはこういうことかも」とかすかに思い、同時に、無理だなこりゃ、と諦観のようなものが生まれてしまった。

 

ベンツのお兄さん、すいませんでした。二度と並走なんてしない。

 

この出来事を経て、なんだか彼のことをわかった気になってしまったけど、自分が彼の立場だったらそれこそ中指立てて「こんなことで俺のことをわかった気になんじゃねえ!」と言ってやりたくなる。でも、こういう単発的な満足感を、死んだ心は欲してしまうのだ。借り物でもなんでもいいので。一度も会ったことない人と、上っ面だけわかり合った気になる経験がどかんと欲しいなーなんて思っているうちに日に日に目は死んでゆきます

 

死んだ魚の目

死んだ魚の目

 

 

 

f:id:kmartinis:20181111191523j:plain