Entranced

心を解き放て

金縛り(のようなもの?)

日曜日。朝8:00におきて、うとうとしながら近所の喫茶店でモーニングを食べて、家に帰ってもう一度寝た。

夢の中で僕は風呂場にいた。椅子に座ってシャワーを浴びていると、視界の左手に小さな明かりが見えた。左手には壁があり、取り付けたトレイにシャンプーが置いてあったり、身体を洗うタオルやブラシがかけてあったりする。僕はシャワーヘッドを持ったまま、身体を少し左にひねってそちらの方を向いた。

明かりの正体は小さな火種だった。洗顔用の泡だてスポンジにくっついた火種。もう少ししたら大きく燃え上がりそうな火種。あわててシャワーのお湯で消化すると、壁が黒く焦げているのが見えた。

僕はこのイメージについてよく知っている気がした。あるいは、最近同じようなことを経験したばかりであるような。火種のイメージ。火事になる少し手前のイメージ。危機を、少し手前で消化するイメージ。水を流しっぱなしでそのことについて考えていたら、意識が朦朧としてきた。次第に、身体を後ろに倒さざるを得ない気がした。気がした、という言い回しは、より正確に表現した結果だ。それは睡眠薬が回ってきた時の混沌に似ていて、抗うことはできない。けれども、一発でダウンするというよりは、だんだん効いてきてあるタイミングで身体を預けてしまおう、という決意をしたような感じ。

だから、シャワーを浴びていて急に押し寄せてきた混沌に身体を預けた。シャワーヘッドはよくわからない方向を向いて、そこからはお湯が流れ続けていた。身体はどんどん後ろに倒れていって、しまいには床にぴったりくっついていた。火種のイメージ。押し寄せる混沌。この辺りから、身体に覆いかぶさる圧力を感じた。身体を預ける、みたいな優しいものじゃなくて、こちらの動きの一切を防ぐような力強い圧力。それでも身体を動かそうとして、いっそう全身が力んだ。その状態のまま目が覚めて、その1秒後には身体がふっと軽くなった。

これは金縛り?ノンレム睡眠に入るより先にレム睡眠が訪れた時、起こりうるものだと聞く。最近の重い疲れに加えて、中途半端に覚醒したまま二度寝したことが原因なのかしら。でも覚醒してからはすぐ体が動いたし、実のところはよくわからない。