Entrance Part2

だらだらダイアリー。心を解き放て

エルレ復活の夜にストレイテナーに泣く

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浪人生活が始まって、一ヶ月が過ぎた。体調の方はどうかと言うと、学校休んでた頃とそう大差がないように思えてしまう。相変わらず元気が湧いてこない。睡眠時間もまちまちで、完全にうまく行っていない。変わった点といえば、心療内科に通うペースが落ちたくらいじゃないですかね。

寝て、起きて、イケそうなときにペンを握って、すぐに疲れて横になって、あー駄目だなーどうしよーかな、の毎日。嬉しいと思うことが一つあると、すぐ後に嫌だと思うことが三つ付いてくるような毎日。それを過ごしている。僕はその度に自分の優柔の利かなさやダメ人間っぷりに疲弊してしまう。とてもつかれる。

 

幸い、定期的にご飯に誘ってくれる友人がいたり、自分から会いたいと思う人だっているから、全くダメダメじゃあないんだけど、<浪人生活>としてはマイナス1万点くらいが妥当でしょうか。

でも、そんな友達に会うのもなんだか億劫になり始めて、僕のことを全く知らない人と話がしたい、と言うふうに思うようになった。コミュニケーションが楽。自分の表面だけを簡単に知ってもらえて、逆に相手の表面だけを知ることも容易にできる。この“表面だけ”というのがポイントで、「あーこの人はこんな風なんだな」という感想しか持ち得ないからあまり頭を使わなくて済むし、自分のことだって深く知られないから気疲れしないのだ。「それじゃあね、君面白かったよ!」「そちらこそ!」で済む。

 

疲れたと思うと地下鉄に乗って大きめの駅で降りて駅周辺をブラブラする、というのを何度かした。ナンパするわけでもなく、誰と話すわけでもなく、適当な店に入るわけでもない。元気がないし、何より気が小さいのでナンパなんかしたら明日死ぬ。ただ黙ってそこらにある自販機でドリンクを買い、歩くだけ。

そうすると解放感が得られるか、と聞かれると正直なところ微妙で、結局のところ喧騒は鬱陶しい。ーだから疲れた。喧騒のなかにいたから疲れた。という言い訳を求めに行っている次第です。

 

そういう日々の中に、エルレガーデンが復活したニュースが流れてきた。これは僕にとってかなり嬉しいことだった。つい先日もApple Musicでなんども再生していただけあって、軽く飛び跳ねた。

(経緯は恥ずかしくてとてもじゃないが言えないのだけれど)僕はその夜、仕事を早帰りしたおっさんとおねーさんと最寄り駅までの道を歩く経験をする。もし、その経緯をここで語れたとしても決してロジカルに書くことは出来ないし、実際のところ、大して重要ではないのだ。

「エルレは俺の青春」、おっさんはなんどもそう言っていた。その度に一緒にいたおねーさんが「今日それ何回目ですか?」と笑うのがえらく印象的だった。実際、駅までの道のりで5、6回は言っていたので、僕も笑っていた。まだ時間は早かったんだけど、この時点でまあまあ酔ってるみたいだった。二人がバーに誘ってくれたから、面白そうなので付いて行った。(予め言っておくと僕は未成年なのでアルコールは摂取していない)

 

バーについてから一番予想外だったのは、おねーさんがいつの間にかいなくなっていたこと。適当な会話をした後に、帰ってしまったみたいだった。店内に入ってから一瞥して、綺麗な人だななんて思っていたところですぐに消えてしまうとは。慣れない環境でひたすらキョロキョロ周りを見渡していたはずなのに、なぜ気づかなかったか不思議だった。店内から店の外を覗くと、ネオンが夜に溶け込んでいて美しかった。この時点で、普段とは全く異なった世界にいることを強く認識して、ものすごく満足感が得られた。それとなく、フランス映画っぽい。

おっさんはすぐに真っ赤になって、知り合ったばかりの青二才に多くを語ってくれた。ほとんど一方的に話された。僕は薄暗い店に行くと、どうしても眠くなってしまって、くっそつまらない話しかできなくなる弱点があるので、終始聞き手に回るのは都合が良かった。店仕事のこと、高校時代のこと、それからほんの少しのロマンス。どれも面白かった。高校時代の話に至っては、僕の抱える悩みを汲んで「俺ならこうした」と説教を垂れてくれた。もう僕の高校時代は取り戻せないんだけれど、目の前のおっさんよりは取り戻しやすいのかもなあと安堵して、ちょっと泣きそうになる。今日はきっと特別な日だろうと思って、普段誰かに話さないような弱みも吐いたりしてみた。心が解き放たれた感覚がした。そうしているうちにおっさんが泣き始めた。

 

おっさんはものすごく悲しい話をした。正直僕は一体どうしたらいいのかさっぱりわからなかったけれど、確かに、本当に悲しいことが起こったみたいだった。話を聞いて、いつになく淋しい気分になった。こういう言い方はよくないかもしれないけれど、人の死生観についての話を聞くのは好きだったし、身を乗り出して聞いていたと思う。ちゃんと聞いてもなお、やっぱり悲しい話だった。

 

「エルレガーデンを聞いて乗り越えた」

ここにきてやっとエルレの話になった。青春の帰還。これほど嬉しいことはない、明日は仕事どころじゃなさそう、と熱弁していた。 

きっとこの話をするつもりで僕を誘ったのだろうと勘ぐって相槌を先ほどよりも多めにうった。同時に僕から発言することも意識。なるほど、はあはあ、そうですか。最初こそエルレ愛が伝わってくる内容であったけれど、途中ちょっとした違和感を感じ、後半は笑いを堪えるようになってしまった。確かにひどく酔っているけど、まさか。

 

「そこから何かが変わっていくだろう、って。そこにある何かが伝えていくだろう、って。わかる?!」

おっさんそれストレイテナーや。

 

「この間、秦基博とコラボレーションしたの最高だったなー。何がいいって細美武士の…」

おっさんそれホリエアツシや。

 

さっきからこの人ずっとテナーの話ししてる。それに何だろう、後半からすげえあたり強い。めちゃくちゃ童貞呼ばわりされるしお前は音楽をわかってないっていう姿勢がビンビンに感じられる。そのはずなのにおっさんが愛おしく思えて、帰ってからストレイテナーを聴きたくなった。最後に勤め先で作ってる(?)歯ブラシをもらって別れた。い、いらね〜〜

 

さっきのバーの出来事がとても幻想的で、ガヤガヤした夜道を歩くとそんな出来事はなかったんじゃないかと思えてきた。夜走りの大型トラックが列をなしていて、こんな道も通るのかと思ったのを覚えてる。本当に機嫌が良かったから好きな女の子にプレゼントを買って帰ろうかと思い、まだ営業しているCDショップに足を運んだのだけど、目当てのアルバムは置いていなくて、そのまま帰路に着いた。

 

youtu.be

それから。帰ってストレイテナーをたくさん聴いた。youtubeでライブ動画を探したりした。何でもいいから泣きたい気分だったので、ライブ音源の方が都合が良かったのだ。そういう苦労もあって、『REMINDER』でガチ泣きした。おっさんわかる!わかるよ!そこから何かが変わっていくんだよね!そこにある何かが伝えていくんだよね!わかりそう!もう少し時間をかければわかりそう!

涙で画面がボヤけていたから、映像を見ずにおっさんの話を思い出したりした。それから自分の経験した、ちょうどよさそうな悲しい出来事を重ねたりした。そうすると、あの経験が悲しさマシマシで蘇ってきて、さらに泣けた。この時、もうエルレが復活したことは頭になくて、とりあえず涙を流すことだけが気持ちよく思えた。求めていたのはこういうこと!と、完全に心酔していたのだと思う(今思うととても気持ち悪い)。ロックスターの復活はきっと僕らの他にもいろんなドラマを産んで、そして、これから作っていくのだと思った。僕らの場合、エルレガーデンに殴られそうですが。そのまま横になって寝てしまって、次の日の朝、もらった歯ブラシを使ってみた。おっさん硬い、硬いわ。もう少し柔らかめのブラシを作ってください。

 

youtu.be

Supernova

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 完全に忘れてしまったけれど、何かのインタビューで細美さんが「復活したらまずは『Supernova』」的なことを仰っていた。

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