現在、僕はこれまでにヒッチハイクを40回ほどしているんですが、その中でわかった
- やり方や、コツ
- 持って行くべきアイテム
- 楽しみ方
を余すことなく紹介する、初心者が初めてヒッチハイクをするときに参考になるような記事です。
ヒッチハイクとは
ヒッチハイク(英語: Hitch hike)とは、通りがかりの自動車に(無料で)乗せてもらうこと。 この方法で旅することをヒッチハイキング(Hitchhiking)、旅行者はヒッチハイカー(Hitch hiker)と呼ばれる。
基本的には、スケッチブックに行き先を書いてアピールし、車に乗せてもらう事になります。グーサインでも一応乗せてもらえますが(大阪に行ったとき本当に乗せてもらえました)、スケッチブックに描いた方が圧倒的に早く乗せてもらえます。
ヒッチハイクの方法・種類
ヒッチハイクのやり方は、大きく分けて二つ。
- 行き先をスケッチブックに描いて、通りかかる車にアピールする
- サービスエリアなどのトイレから出てくる人々に、目的地まで行かないか聞く
僕の場合は、とりあえず立って車にアピールする、なかなか捕まらない場合は、トイレから出てくる人に片っ端から声をかけることが多いです。
また、
- 下道でやるか
- 高速でやるか
という分け方もありますが、下道ヒッチハイクはおすすめしません。乗せてもらうまでにかなり時間がかかります。ただし、「その土地特有の雰囲気を感じながら、観光したい!」という人は、下道ヒッチハイクもありかと思います。
ヒッチハイクをするオススメの場所・ポイント
ヒッチハイクをする上で、車がすぐに止まってくれる最適の場所は、サービスエリアです。それに比べて、インターチェンジはかなり難しい。「みんな向かう方面は同じはずなのに乗せてくれる人が少ない。なんでだろう〜」始めはずっとこう思っていました。
この原因として大きいのは
- かなりスピードが出ていること
- 高速道路への分岐の方向によっては、止まるのが難しい
ということがあげられます。
インターチェンジでヒッチハイクするのはなかなか難しいです。
例えばこの道路は3車線あって、東京方面へ行く車は全て歩道と反対側の右車線によっているんですね。
だからインターチェンジでヒッチハイクする際は
- スピードが緩くなる信号の手前か少し奥
- 分岐がどうなっているかを確認して、高速に乗る車がどの車線にいるか、その車にアプローチするにはどの位置に立てばいいか、を考えること
が大切です。大前提として、車が止まることができる路肩スペースがあることは絶対です。
もし初めてやるなら、近くのSAまで徒歩で行くのをお勧めします。知らない方も多いですが、一部のSA・PAは徒歩で入ることができます。こちらのページを確認するか、事前に問い合わせしておくといいと安心できるでしょう。
【SERVICE AREA】全国 徒歩で入れるサービスエリア一覧 – GO RIDE NEWS
立つ場所
サービスエリアに来たはいいけど、どこで立てば乗せてもらえるの…?と疑問に思う方も多いと思います。
サービスエリアではこういったように、車が出発する際に通る通路がいくつもあり、最終的には奥の通路のように一本に合流します。
車に乗せてもらうには、たくさんの人に確認してもらってなんぼなので、なるべく全ての車が合流するポイントで立つのがいいです。
ヒッチハイカー目線だと、こんな感じ。4つのレーンから来る車を、ここで待ち構えます。これだけみても、どこかわからないと言う人は、ガソリンスタンドの位置を確認してみてください。
ガソリンスタンドはそもそも、サービスエリアを出る直前にガソリンを入れられるように設置してあるので、出口にあるもの。その付近、またスタンドの営業に迷惑がかからないポイントで立ってもらえば確実です。
ただ少し問題があって、サービスエリアの作り・混み具合によっては、
- スピードが出すぎている
- そもそも止まるスペースがない
と言うことが起こってしまいます。そう言う場合は臨機応変に、
- 止まれるスペースがある、
- 一つのレーンだけを狙う
というのもありでしょう。
これがそんな時の写真。
ヒッチハイカー目線だと、こんな感じ。
一番手前のレーンだけにアピールしています。写真をよく見ると、奥に車が止まれるだけの余裕がありますね。状況に応じて、使い分けてみましょう。
立ち方
まずは車に自分達に気づいてもらって、行き先を見てもらうことから始まります。 場所がわかったら今度はどうやって立ってアピールするか。
ボードを持って立っているだけじゃ少し物足りないかもしれません。僕自身は、SAで前を通った車に対して、一歩前に出るように近づいて、ドライバーに片手でグーサインを振っていました。大切なのは、いかに興味を持ってもらうか。そのためにはなるだけ笑顔でいることが大切です。
行き先の書き方
僕らは初め、名古屋のICで「東京方面」と書いたボードを持って立っていましたが、もう少し刻んだ方が成功する確率は上がります。例えば、この時ならば「静岡」あたりを。そうやって刻んでいった方が、お世話になる方との新しい出会いも増えて楽しいですよ。
ヒッチハイクをするメリット
お金がかからず移動できる、コミュニケーションの能力が上がる、きっといろいろあるでしょう。ヒッチハイクをしていると、全く知らない職業だったり、興味のなかった職業について、その道で食べている人からの話が多く聞けます。僕はこの点が一番好きですし、大切だと思います。
持っていくべきアイテム
リュックサック
僕はノースフェイスのリックサックを日常で使ってますが、それで十分です。
一番のポイントは容量。何日間の旅行を検討しているか?によってだいぶ変わってきます。この容量は、季節によっても左右されます。例えば、夏であれば薄いTシャツの着替えがあれば十分ですけど、冬だと、コートだとかぶ厚めの衣類が多くなってきます。
1日につき10リットルが一つの目安ですが、冬は余裕を持って。
サインペン
この、「極太」を買うのが一番いいと思います。持ち物に名前を書く時のマッキーでは、なんども線を足さないと目立ちません。とにかく目立って、ドライバーさんに確認してもらう必要があるので、太ければ太い方がいい。
赤や青色を使って目立たせるのもいいでしょう。
スケッチブック
スケッチブックでなくてもクロッキー帳があれば十分です。僕は学校の美術の時間に使っているようなクロッキー帳を持って行きました。
モバイルバッテリー
旅行中は、地図を確認することが何度もあります。 SAにいるときも、「お昼ご飯何にしようかな」って時に検索すれば、SA限定のご当地グルメがあったりします。
多ければ多いに越したことはありません。目安としては、iPhone6sの場合は5000mAhで2回、10000mAhで2回充電ができると考えてください。
▼おなじみ、アンカーのモバイルバッテリー。10000mAhです。(画像が抜けてるかもしれません。ごめんなさい)アマゾンで2000円ちょっと。(2017/08/21現在)
暑さ・寒さ対策グッズ
まずは夏の暑さから。
ヒッチハイク中は、電車のような環境で涼めないし、いつ車が止まってくれるかもわかりません。炎天下の中、ずっと立ってるのは熱中症になりかねないし危険です。
- 帽子
- アクエリアス等、塩分と水分が摂取できるもの
- ファブリーズ等の消臭剤
水分はSA・PAの自販機で買えます。ファブリーズは暑さ対策とは少し違いますが、汗で衣類が臭うのを防ぐためです。車に乗せてもらう身なので、清潔でいたほうが、運転手さんにも好印象を持ってもらえると思います。
消臭関連でもう一つ紹介するとすれば、足のにおいと、わきのにおいを抑えてくれる、これは本当におすすめ。
わき汗用。
こっちは足用。
次に冬の寒さ対策 。こっちもあるといいものをリストアップしときます。
- ユニクロのヒートテック
- カイロ
ヒッチハイク旅中、おすすめの泊まる場所
ヒッチハイクで目的地目指すのはいいんだけど、かなり距離があったり、うまくいかなかったりすると、どこかで宿泊する必要があるわけです。 ここではバックパッカーが利用しやすい宿泊施設をいくつかご紹介。
1. ユースホステル
ユースホステルは「ユース」という名前がついていますが、お子様から年配の皆様まで幅広くご利用いただけます。また、「ひとり旅」や「家族旅行」のような個人旅行の他、合宿や研修会・セミナーなどに適した収容人数の大きな施設もあります。
国内外からの主に低予算旅行中の観光客とコミュニケーションを取りながら、一夜を過ごそうと言う施設。外人さん、かなりいます。
料金は、一泊3000円前後。これは会員価格で会員でないと一泊あたり600円の追加料金がかかります。
▶︎事前の会員登録はこちら。
以前僕の宿泊した、東京セントラルユースホステルは、一泊4050円でした。(素泊まり、朝食なし)こんな感じの二段ベッドが、迎えにももう一つある部屋。宿泊した時は、4人部屋を友人と2人で利用できました。
ここでは、ショッピングセンターにあるような大きさのトイレがあったり、わりに大きめのお風呂もついていました(どちらも共有スペースです)。トイレもかなり清潔でした。大きなビルのフロアを借りて運営しているようで、高い場所に位置していたので、ガラス張りの部屋から見える夜景が綺麗でした。
2. ゲストハウス
二つ目は、ゲストハウス。ユースホステル同様、旅館やホテルのような値段はかかりません。一泊3000円前後。
こちらも同じく、旅人のための宿泊施設です。無料Wi-Fi、簡易シャワー、コイン式の洗濯機、がついてることが多いですが、施設によってまちまちなので要確認。
以前利用させていただいた浅草のレトロメトロバックパッカーズというところを少し紹介。
二段ベッドの上の段を利用しました。カーテンで仕切れば個室状態になります。ベッドの枠にくねくねする簡易ライトが備え付けられていて、あかりがあります。
枕元にはロッカーも。貴重品はここに入れて、番号決めてロックです。
ハンガーも備わっていたので、ユニクロのオープンカラーTシャツをかけました。
天井はこんな感じ。雰囲気良かった。
また、客層としては、
- 割とおしゃれな施設だからか、女性客が多く感じた
- 外人さんいっぱい
って感じ。リビング(小さな共有スペース)があって、夜な夜な階段を降りて見ると、女性客2人が缶ビール片手に身内の話で盛り上がってました。その横でPCカタカタする僕。
終わりに
ワクワクしながら目的地へたどり着ける、これほど幸せなことはなかなかないです。また、ヒッチハイクの旅中は通常よりも計画が立てづらく、アクシデントが多く起こります。そういう意味でも色々経験できて勉強になると思ってます。
人生は長いので、一度くらいやってみるといいでしょう。